タイ・バンコクから東南アジアでの仕事や生活、日本人の東南アジア現地採用、日本について考えるブログ

2013/04/28

タイ人をマネジメントすること

これまで、タイ人と働く色々な日本人から、タイ人について話を聞いていた。

多かったのは、
・プライドがかなり高い。だから人前で注意することは厳禁。
・時間にルーズ。遅刻は当たり前
・ささいな理由で仕事をすぐ辞める。
・仕事に対するプライオリティーが日本人より遥かに低いため、日本人ほど仕事を頑張らないし日本人ほど責任感も無い

と言ったところかしら・・・
誰に聞いてもこんな感じの答えが返ってくる。どの会社も結構苦労してるらしい。


この前、日系のある会社の、タイの現地法人の代表の方と食事の機会があり、色々と話を聞けた。かなり驚かされることが多かった。

会社で日本人はその代表の方一人だけで、あとは全員タイ人。
その方はもともと日本の本社で働いていて、日本から派遣された。
そしてその方が代表になってからタイ人スタッフは
・遅刻をしなくなった(息を切らしてダッシュでオフィスに来る)
・仕事を辞めなくなった(たとえ人前で注意しても)
・仕事に真面目に取り組み、責任感を持つようになった

らしい・・・

ダッシュでオフィスに来るなんて!人前で注意しても大丈夫だなんて!!!

いやー、驚いた。


まず遅刻について。
「時間を守れないと、いつまで経ってもお客さんに信頼してもらえない」
という、ごく当たり前だけどこちらの人にはあまり無い?認識を根気強く訴え続けたらしい。
また、朝礼を導入して社内コミュニケーションの活発化を目指したとのこと。
朝礼導入当初は時間通りに人が集まらなかったけれど、続けていくうちに皆時間を守って来るようになったらしい。自分だけ話に乗り遅れるのは嫌だしね。。

次に、仕事に対する姿勢について。
まず、頑張ってる人をよく褒める。オフィスはいわゆる「社長室」が無く同じ空間にデスクがあるから、スタッフの仕事ぶりがよく見えるらしい。
あと、注意するときは「なぜいけなかったのか」を相手が納得出来るようにきちんと、分かりやすく伝える。また、今後どうしていけばいいのか、どう改善すればどんないいことがあるのか、といったことも伝えるらしい。

そうすると、注意されたスタッフは悔しくて泣くこともあるらしいんだけど、だからと言って知らバックレたり辞めたり無気力になったりせずに、「またこれから頑張ろう」となるらしい。


その方が代表になって5年間で、バックレたり辞めたりしたスタッフは居ないとのこと。

すごいネ・・・

まぁ、なによりこの方の人間性がかなり高く評価されて尊敬されていて、スタッフの皆さんがついていってるんだろうなぁとは思う。。

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