タイ・バンコクから東南アジアでの仕事や生活、日本人の東南アジア現地採用、日本について考えるブログ

2014/05/19

タイ人をモチベートするには

依頼に応じて仕事をするクライアントジョブが、現在仕事の大半を占めている。
ウェブやシステム開発、オンライン/オフラインのデザイン制作、キャンペーンの企画実行など。

「依頼に応じて」という仕事ならではの厳しさについて行けない、というか受け入れられていないタイ人スタッフが同じチームに何人か居る。彼らは後ろ向きな気持ちで、最低限の仕事だけをしているように見える(最低限すら出来ていないこともある)。それがつらい。

クライアントジョブならではの厳しさとは。

1.スムーズにいかないことが多い
クライアントの社内状況などにより色々と影響を受けることが多く、
直前になっての条件・内容の変更は日常茶飯事。一通りの承認が出て動き出してから、キャンセルや延期になるプロジェクトもあった。
直前で変更があったところでデッドラインは大して変わらないので、必然的に少ない時間の中でやらなくてはいけなくなる。
スムーズに物事が運ばないことが多い、というかスムーズに行くほうが珍しい。

クライアント側担当者の社内での根回しや段取り不足で、こちらがとばっちりを食らうケースが多い。
だけど、別に相手に悪気があるわけではなく、仕方が無いこと。
あくまでこちらは、いちベンダー。
リクエストに可能な限り応えていかなくてはいけない。

2.心が折れることが多い
クライアント側担当者は、プライドが高く仕事に対して厳しい人が多い。日系でもタイローカル企業でも。
大手企業でマーケティングの仕事をしている、というのはプライドが高くなる要素。
ベンダーに対する態度も厳しい。
ダメ出しや鋭い突っ込み、無茶振りに近いリクエストを日常的にされる。


社内の同じチームのタイ人で、この2点に真っ向から立ち向かうエネルギーがあるのは、女性マネージャーだけ。

クライアントは増え、要求も増え、マネージャーの負担は増すばかり。

御用聞きは出来ても、実際の作業はマネージャーだけでは全て行うことが出来ない。スタッフたちに頼む必要が出てくる。

スタッフたちは、エンドレスでコロコロ変わる要求や、クライアントからの厳しいフィードバックで心が折れたりして、低いモチベーションの中で最低限の仕事をするようになる。

どんどん仕事の質が下がっていく。

質が下がるとそれをマネージャーやプロジェクトを管理している私がフォローしないといけなくなる。

私たちの負担が更に増す。

負の連鎖。。。

どうすればいいのか。

どうアプローチをすれば、彼らの本来の力を発揮して、ポジティブに仕事に取り組んでもらえるようになるのか。

どうすればお互いに気持ち良く仕事が出来るのか。

ずっと考えているけど、これという答えが出てこない・・・

2014/05/13

ローカルスタッフに仕事を任せる

今の会社に入社した当初は、右も左も分からず、レポーティング等の事務的な仕事からプランニング、スタッフのアレンジメントなどとりあえず色々やっていた。
同マーケティングチーム内のタイ人スタッフたちにはどこまで任せていいか分からず、どちらかと言うと補助的な仕事を任せることが多かった。

事務的な仕事はマニュアル等があったわけではなく、超自己流。
クライアントの反応を見つつ少しずつ改善しながら、データの見方や使い方、レポートの書き方など、方法や形式が最近やっと確立されてきた。

プランニングの仕事が多くなってきた。
クライアントジョブと、自社の新規事業。
プラン作り→プランが承認される→スタッフ手配→プランに沿って仕事をする→支払い発生
ってのが大まかな流れになるから、プランニングをしないと何も生まれない、その先に進めない。
きちんと時間を割いて良いプランを作らないといけない。
その時間を作るためには、今私が持っている仕事をもっとタイ人スタッフに任せる必要がある。

前々からそう思っていたんだけど、
一から仕事内容を教えるのに時間がかかるし、自分が言いたいことが全てきちんと伝わるか不安だし、頼んだ仕事の仕上がりが心配というか、自分がやり直すことになるのではないか、とか色々と躊躇してしまって、まだ全然任せられていない。

断片的な仕事よりも丸ごと任された方が彼らのモチベーションが上がるのかどうか、それは分からない。だけど、彼らのスキル向上には繋がると思う。

少しずつでも任せていかないとなぁ、
次のステップに行くために。

2014/05/08

新しいことが始まる

今日は営業戦略会議があった。

会社の現状把握と、今後どう攻めていくかというテーマ。

現在の仕事は、案件ベースのものがほとんど。
ウェブ/システム開発とメンテ・ホスティング・SMM・デザイン・調査・ブランドコンサルなど・・・

現状の懸念として
・クライアントの都合にかなり左右される
・日系ウェブ/システム会社のタイ進出がこれから更に加速するかも
・これまでずっとタイでオフショアでやってきたウェブ会社が現地で新規開拓するようになるかも

ということが挙げられ、
今後も案件ベースだけでやっていくのは正直しんどくなるだろう、という話になった。

そこで、自社サービスやプラットフォームを開発しようということになり、話が膨らんだ。
タイの日系企業を対象にするもの、タイの全ての人を対象にするもの、などなど。。。

最終的に、一番裾野が広くて面白そうなサービスに決まった。
まだタイで、というか東南アジアではそのサービスを提供している会社はどこにもないと思う。
まずタイで市場を取り、マレーシアやその他の国にも展開していく。

そして、プロジェクトマネージャーに任命された。

現状の案件と並行して、新規事業立ち上げ。

これまで以上に試練の連続になると思う。

しかしやるっきゃない。。。

2014/05/04

タイのマーチングバンド

ブラブラしていたら、マーチングバンドの大会的なものを発見した。

昔マーチングをしたこともあり、興味深く見ていた。


そもそもマーチングとは、歩きながら楽器演奏をすること。管楽器、打楽器を中心とした編成で、楽器演奏だけでなく、カラーガード(旗)の演技やダンスなどが加わることもある。

演奏を見ていて、一般的な日本のマーチングとの違いを見つけたので、比較してみる。

(日本のマーチング映像)
動きながら演奏するってまじで大変。これは全国大会の映像。演奏といい演技といい、このクオリティ、スゴすぎる・・・スーパー高校生たち。一体何時間練習したんだろう。

(今日見たタイのマーチング映像)
画質音質ともにあんまり良くない、スミマセン。。。

1.観客

(タイ)
バンド入場時、パフォーマンス中、バンド退場時、いろんな場面で(特に盛り上がりポイントで)歓声を上げる。(というより叫ぶ)
拍手が色んな場面で起こる。ノリノリでパフォーマンスを見ている。

(日本)
バンド入退場時は拍手、だけどあんまり長引かない。演奏が始まる前に拍手はピタっと止み、会場全体が静かになる。パフォーマンス中に声を出すことはあまりなく、何かするとしても基本的に手拍子のみ。

2.パフォーマンス

(タイ)
一言で言うと華やか。激しい動き(飛んだり跳ねたり)を取り入れ、また楽器以外のカラーガードやダンサーも多用している。華があり鮮やか。単調と感じる場面があまりない。
寸劇が取り入れられたりして、エンタテイメント性が高い。

(日本)
一言で言うと真面目。
激しい動きや遊び要素は少ない。
面白さよりも正確さ、丁寧さ、演奏の完成度に重きを置いており、単調さを感じさせる場面がところどころある。


タイのマーチングは、
・面白く、楽しく
・観客を飽きさせない
工夫がされていると感じた。観客もパフォーマーもノリノリで楽しんでいて、見ていて面白かった。

もやもやの原因

最近ずっともやもやしている。

仕事の進め方や内容に自信が持てない。
『他にいい方法があるのかも』『こんな内容で大丈夫なのかな』と思いながらやっている。

手本や前例が無い中、手探りでやらざる得ないことが多い。
社内にサポートをしてくれる人は居るけど、一から手取り足取り教えてくれる人は居ないし、自分もそんなことはお願いしたくない。

仕事の進め方も成果物も、全て自己流。

何が正しいかなんて正解は無くて、
じゃあ何を目標にすればいいかと言うと、お客さんが喜んでくれるかどうか、に尽きると思う。

お客さんに喜んでもらうには、
・相談を受けて的確な提案をする
・成果を出す
ことが必要だと思うんだけど、こうして整理するともやもやの原因が見えてきた。

お客さんの相談に乗るためにはまずお客さんより多くのことを知っている必要がある。
私の場合はウェブ、マーケティング関連のこと。
そのための勉強をここ最近怠っていたから、提案する内容に関してイマイチ自信が持てないことが多い。
提案が通れば自信が持てないまま仕事を進める。
上手く結果が出ればラッキーという感じ。

もっと自信を持って仕事を進めたい。

そのためのインプットにこれからもっと時間を割こう。
これが仕事の核となる部分だから。


2014/05/02

ブラスバンドが楽しい@バンコク

ブラスバンドの練習がかなり楽しい。
ブラスバンドと言うか、正確に言うと吹奏楽団。
メンバーになって、もうすぐ1年経つ。
メンバーは約40人(OB・OG入れると70人超え)で、大半は日本人。
内訳は、駐在員、駐在員妻、現地企業家、日本人学校教員、現地採用、留学生、その他、などなど。

去年の定期演奏会

演奏会に向けて、毎週末集まって練習している。
イベントでの演奏、オリジナルの演奏会等、年間を通して発表の機会が結構ある。

基本的に楽器は持参。
つまり、日本からバンコクにわざわざ重たい楽器を運んできた人たちの集まりとも言える。
(ひとりで複数の楽器を持っているツワモノも居る)
相当の音楽好きばかりだから、いつだって練習は本気。

練習風景
少人数での練習@カラオケ

仕事以外に真剣に取り組めることがあって、しかも毎週楽しめるのはかなり嬉しいし、
共通の趣味を持っている人たちと立場関係なく繋がれるのは楽しい。
楽団を作ってくれた方たちに心から感謝。
(約3年前に楽団が設立されたけど、立ち上げメンバーは帰国やら異動でもうほとんどバンコクに居ない。。。)

楽団はかなり組織化されていて、定例総会が行われるほか、飲み会やイベントの企画をする企画部、会計管理をする会計係、楽譜の調達や配布・管理をする楽譜係、楽団の情報発信をする広報、発表の機会を取ってくる渉外など、色々な役割がある。まるで会社みたい・・・!
私は何にも属さず、のほほんと練習に参加しているだけだけど・・・

週末にこんな楽しみがあるから、平日に仕事を頑張ろうとより思える。
世界のどこに居ても、音楽はずっと続けたい。


▼お世話になった方の送別会。寂しい。出会いの数だけ別れがある。