タイ・バンコクから東南アジアでの仕事や生活、日本人の東南アジア現地採用、日本について考えるブログ

2014/04/16

海外在住者へのよくある質問

タイに住んでいると、
「タイを選んだきっかけは何か」
「なぜ日本を離れて海外で仕事をしようと思ったのか」
「日本に対してどう思うか」

といったことを聞かれることが多い。

これは別にタイに限らず、多くの海外在住者が経験することだと思う。

親しい人から聞かれるのは別に大丈夫。
問題は、そんなに親しくない人から聞かれるとき。
初対面とか、きちんと話をするのは初めての人とか。
これが正直結構キツい。楽しいはずの食事の席が、まるで採用面接みたいになる。

このような質問をしてくる人の多くは、
 1) 自主的に海外に移り住んだ人は、断固たる理由がある
 2) その断固たる理由は、分かりやすくて簡単なものである
 3) 断固たる理由の大きな割合を占めるのが日本への不満である
と思っている。

この『分かりやすくて簡単』というのは、そんなに親しい間柄ではなくても、
ちょっと説明すれば相手が理解出来るレベルの話、ということ。

今回言いたいのは、結構な割合で上記1)、2)、3)に当てはまらない人が居るのではないか、
ということ。

私の例だと、1)は70%くらい当てはまるけど2)は当てはまらない。3)は当てはまるけど、それが大きな割合を占めるわけではない。
つまり、海外に来た理由はあるけど、その理由は簡単に説明出来るものではない。
色々な要素(環境や自分の考え)が組み合わさって、それが最終的な理由になっている。
これは、説明するのが結構面倒というか、相手とある程度親しくなっていないとあんまり説明したくないから、簡単に流すことが多い。


こういった質問をしてくる人に悪気はない。これは断言できる。
基本的な事だから聞かなきゃ失礼、くらいに思っている人も居るのかも。

私も質問されるまで、される人がどう思うかなんて考えなかったと思うし、
興味深々に海外在住者に同じように上記の質問をしてたと思う。

聞かれる側になって初めて、
よくある「海外就職に至るまでストーリー」は、パーソナルな要素を結構含んでいるんだなぁ、と思った。

人のパーソナルエリアに土足で入っていくようなことはしないように、気を付けたい。

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