タイ・バンコクから東南アジアでの仕事や生活、日本人の東南アジア現地採用、日本について考えるブログ

2014/07/30

あっけない別れ

この1年間、一緒に仕事をしてきたAというタイ人スタッフが居た。

彼には、これまで色々な仕事をお願いしてやってもらっていた。

最初はただ指示された通りのことをしていたけど、だんだんと彼の持つ発想力や柔軟性を仕事に反映させるようになった。

その様子が評価され、これまでいち「アシスタント」だったポジションがつい1ヵ月ほど前に「プランナー」に格上げされた。
しかしプランナーになったからと言って、すぐにクライアントに出せる提案書を一人で作れるということではなかった。
なので、これから私もサポートするから、段々と覚えていって、そのうち一人で出来るようになろう、と伝えた。
彼は乗り気に見えた。プランナーになってから、アシスタント時代だった頃と比べるとモチベーションや責任感が増したように見えて、とても嬉しくなった。ミーティングが楽しかった。

このまま力を付けてもらって色々な面で活躍してもらおうと思い、色々と計画を描いていた。


しかしその様子は長くは続かなかった。

つい2週間ほど前、タイ人営業マネージャーからあと2週間でAが辞める、と聞いた。
次の仕事がすでに決まっているらしい。

私とボスがマレーシア出張に行っている際に打ち明けたとのことだった。

会社の規定では、1ヵ月前に退職の告知を会社にしないといけないらしいけど、その規定は強くはなく、本人が辞めたいと言えば辞められるらしい。

受け入れるしかなかった。
聞いた時はかなりショックだった。

今日がAの最終出社日だった。

結局最後まで本人の口から辞めるという言葉は聞かなかった。

定時になって、彼は私が電話しているそばを静かに通り過ぎて帰っていった。

あまりにあっけなく、複雑な気持ちになった。

辞めるということが日本よりもカジュアルなこと、という認識はこの国にあるのかもしれない。

しかし戸惑った。

タイに来て1年半近く経つけど、分からないことがまだまだ多い。

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